
少女漫画原作の実写映画として注目されている『山口くんはワルくない』。タイトルだけを見ると少し強そうな印象がありますが、実際は不器用で優しい“ギャップ”が魅力の青春ラブストーリーです。
主演はなにわ男子の高橋恭平。アイドルとしての姿とは少し違う、等身大の高校生役に挑戦している点も話題になっています。この記事では、映画の内容や見どころ、キャスト情報を中心に分かりやすく紹介します。
原作の魅力は“ギャップで恋が進む”ところ
『山口くんはワルくない』の原作は、講談社「別冊フレンド」連載の少女漫画で、“見た目が怖い=近寄りがたい”と思われがちな山口くんが、ヒロインと関わる中で印象を覆していく物語です。
この作品が強いのは、「ギャップがあるから尊い」で終わらないところで、山口くんの言動がだんだんと“信頼”に変わっていく流れが丁寧なんですよね。怖そうに見えるのに、実は人の話をちゃんと聞く。ぶっきらぼうに見えるのに、守り方が不器用で優しい。そういう“言葉にしない誠実さ”が積み上がるので、恋の進み方も自然に見えてきます。
実写映画になると、この「気持ちが動く瞬間」を表情や間で見せられるのが大きいです。原作で好きだった場面ほど、映像だと“視線の動き”や“距離感”で効いてくる可能性が高いので、そこがまず楽しみどころになります。
あらすじ|恋に夢見るヒロイン・皐と、転校生“山口くん”の出会い
物語は、恋に憧れを持つヒロイン皐(さつき)の前に、“コワモテで関西弁”の転校生山口くんが現れるところから始まります。
周囲には「ケンカが強い」「怖い」という噂が先に立ち、近寄りがたい空気がある一方で、皐が目にする山口くんは、噂だけでは片づけられない一面を持っています。
この作品の良さは、恋が“急に燃え上がる”のではなく、「知る→気になる→気づいたら大事になってる」の順で進むこと。例えば、守ってくれるのに押しつけがましくない、優しいのに軽くない、強そうなのに意外と照れ屋などの細部が、皐の中で少しずつ山口くんの輪郭を変えていきます。
映画では、2人が近づくたびに周囲の反応も変わっていくはずなので、「恋の相手」だけではなく「クラスの空気」も含めて楽しめるタイプの青春ものになりそうです。
主演『高橋恭平』の見どころ|“コワモテ”に説得力を出しつつ、優しさで落とす
山口くん役の主演に高橋恭平さんが起用された時点で、作品が狙っている“おいしい部分”がかなり明確だと思います。
見た目は強そう、近寄りがたい。でも、ふとした瞬間に柔らかさが漏れる。この二面性は、演じ方が少しズレると「ただ怖い」か「ただ優しい」になりがちです。山口くんは、そのどちらでもない、“危なそうに見えるのに安心できる”ところが魅力なので、バランスが命です。
公式コメントでも、高橋さん自身が「コワモテ、ギャップ、関西弁、ドスを効かせる感じ」を意識したと語っています。
つまり、外側はしっかり作り込む。そのうえで、優しさは“説明”ではなく“行動”で見せる。ここが決まると、山口くんの破壊力は一気に上がります。
さらに、関西出身だからこそ、関西弁が「キャラ付け」ではなく「生活感」になるのも強い点です。強めの言い方をしても温度が残る、照れ隠しが成立する、距離の詰め方が独特になる。言葉のニュアンスだけで恋の進み方が変わって見えるので、セリフの一つひとつが“効く”映画になりそうです。
実写版の見どころ|大事件じゃないのに、ずっとドキドキする理由
監督の守屋健太郎さんはコメントで「この映画に大きな事件は起きません」としつつ、学生時代の“名前の呼び方で悩む”ような出来事は本人にとって大事件だ、と語っています。
この方針は作品と相性が良くて、『山口くんはワルくない』の魅力って、世界がひっくり返るような展開じゃなく、日常の解像度が上がっていくことなんですよね。
たとえば、誰かの視線が気になる、噂が先に走る、言いたいことが言えない、でも少しだけ踏み出したい。そういう空気が積み重なるほど、山口くんの「守る」や「優しさ」が効いてきます。
実写では、教室のざわめき、廊下の距離、帰り道の沈黙みたいな“恋の周辺”がリアルに描けるので、原作の甘さを保ちながら、青春の手触りが増すのが期待ポイントです。
キャストは今後の解禁にも注目|ヒロインや友人ポジションが“青春感”を決める
現時点で大きく発表されているのは、主演・高橋恭平さん、そして公開日やスタッフ情報です。一方で、この作品は“周辺人物”のキャスティングで青春の温度が決まるタイプでもあります。
ヒロイン・皐がどういう空気をまとっているのか、友人たちがどんな距離感で背中を押すのか、山口くんの“怖そう”がどんな形で噂になっているのか。ここが丁寧だと、恋の進み方が一気に自然になります。
まとめ
実写映画『山口くんはワルくない』は、2026年6月5日公開。“コワモテ×関西弁”という強い外見に対して、近づくほどに見えてくるピュアさと優しさが、恋の進み方を気持ちよくしてくれる作品です。
主演の高橋恭平さんが、外側の迫力と内側の柔らかさをどう両立させるのかは最大の見どころで、日常の小さな出来事が「確かに大事件だった」と思える青春の質感にも期待が持てます。
今後キャスト解禁が進むほど、作品の空気がさらに具体的に想像できるようになるはずなので、公式発表を追いながら“青春の温度”がどう立ち上がっていくのか注目しておくのがおすすめです。