
キャスト第6弾の発表では、『風、薫る』の物語の核とも言える「看護婦養成所」で出会う人たちが明らかになりました。身分も育った環境も異なる女性たちが、同じ場所で同じ志を抱きながら過ごす時間は、物語にとって欠かせない土台となります。
さらに注目したいのが、「語り」という重要な役割に研ナオコさんが起用された点です。登場人物たちの人生を見守る視点が加わることで、『風、薫る』はより奥行きのある作品になりそうだと感じました。
風、薫る|キャスト第6弾発表!
今回発表されたキャスト第6弾は、看護婦養成所で共に学ぶ同窓生たちが発表されました。
舞台にドラマに活躍の場を広げる生田絵梨花さん、そして『語り』の大役に研ナオコさんが決定しています。
・生田絵梨花さん/【養成所の同窓生】玉田多江(たまだたえ)
・菊池亜希子さん/【同窓生の中で最年長】泉喜代(いずみきよ)
・中井友望さん/【子爵の娘】東雲ゆき(しののめゆき)
・木越明さん/【大店の呉服屋の四女】柳田しのぶ(やなぎたしのぶ)
・原嶋凛さん/【裕福な農家の末っ子】工藤トメ(くどうとめ)
・玄理さん/【養成所の舎監兼通訳】松井エイ(まついえい)
・伊勢志摩さん/【女学校の校長と養成所長】梶原敏子(かじわらとしこ)
・研ナオコさん/【語り】
養成所の同窓生/生田絵梨花
養成所の同窓生・玉田多江を演じるのは生田絵梨花さん。
舞台やドラマで培われた確かな表現力は、多江という人物の前向きさや芯の強さを自然に伝えてくれそうです。
多江は、養成所という厳しい環境の中でも、周囲を明るく照らす存在になるのではないでしょうか。悩みながらも学び続ける仲間たちの中で、生田さん演じる多江がどんな言葉をかけ、どんな表情を見せるのか。その一つひとつが、視聴者の記憶に残る場面になりそうです。
同窓生の中で最年長/菊池亜希子
同窓生の中で最年長となる泉喜代を演じるのは菊池亜希子さん。
年齢や経験の差は、ときに仲間との距離を生む一方で、支えにもなります。
喜代は、年下の同窓生たちを見守りながら、自身もまた新しい道に踏み出す人物として描かれそうです。菊池さんの柔らかな佇まいが、喜代の包容力や葛藤を丁寧に表現し、養成所の空気を落ち着かせる存在になるのではと感じます。
子爵の娘/中井友望
子爵の娘・東雲ゆきを演じるのは中井友望さん。
恵まれた身分でありながら、あえて養成所の道を選んだ背景には、ゆきなりの覚悟があるはずです。
周囲からの視線や期待と向き合いながら、自分自身の生き方を模索する姿は、りんや直美とはまた違った切り口で描かれていきそうです。中井さんの繊細な演技が、ゆきの内面の揺れを静かに伝えてくれるのではないでしょうか。
養成所の舎監兼通訳/玄理
養成所の舎監兼通訳・松井エイを演じるのは玄理さん。
舎監という立場は、規律を守らせる厳しさと、生徒たちを支える優しさの両方が求められます。
エイは、養成所の「大人」として、同窓生たちの成長を近くで見守る存在になりそうです。異文化や言葉の壁を越えてきた経験を持つ人物として描かれることで、『風、薫る』の国際的な視点や時代背景にも厚みを与えてくれる役割を担うのではと感じました。
語り/研ナオコ
『風、薫る』で物語全体を包み込む「語り」を担当するのは研ナオコさん。
朝ドラにおける“語り”は、単なるナレーションではなく、視聴者と物語をつなぐ大切な存在です。登場人物の感情に寄り添い、ときに少し距離を取りながら時代や出来事を伝える役割を担います。
研ナオコさんの声には、不思議な温度があります。淡々としているようで、どこか人の気配を感じさせる語り口は、明治という激動の時代を生きる女性たちの物語にとても合いそうです。感情を過剰に煽るのではなく、「そっと背中を押す」ような語りになるのではないでしょうか。
まとめ
キャスト第6弾は、『風、薫る』が描こうとする「学び」と「連帯」を強く印象づける発表でした。看護婦養成所で共に過ごす同窓生たちは、それぞれ異なる立場や価値観を持ちながら、同じ未来を目指して歩み始めます。
生田絵梨花さんをはじめとする若手から実力派までがそろったことで、養成所の日々がより立体的に描かれていきそうです。そして、その物語を包み込むように存在する「語り」という仕掛けも含め、第6弾のキャスティングは作品全体の完成度を一段引き上げるものだと感じました。放送が近づくにつれ、彼女たちの日常がどのように描かれていくのか、ますます目が離せません。